まず、ロンドリーフレットは過去作品のようなフルFFDでももなく、ダイスによる育成もない、普通のADVです。正直ですね、Littlewitchの5作品目でADVが出るとは思ってもみませんでした。他のエロゲとは違うものをLittlewitchには求めていたワケで、ADVってのは少なからずガッカリというのが正直なトコロです。
たしかに大量の絵を必要とするFFDではボリュームのある物語を作るのは、時間的にも予算的にも厳しいものがあります。毎回寄せられる「短い」というクレームから、ついにADVを採用する苦渋の決断が行われたのだろうと、うん。
さて、ADVになったワケでして、肝心のボリュームはと言いますと…、
ビミョーーーーーーー
共通ルートが長いんすよ、とにかく!
しかも、選択肢によって途中の展開が大きく変わるワケでもないんすよ!
文字通り、「共通」なんです。
好感度フラグを立てるだけの選択肢が存在し、二周目からは作業的なフラグ立てが続きます。せっかくのボリュームも、二周目からは長い既読スキップを眺めるだけの邪魔な存在でしかありません…。
好感度のフラグ立てが作業的なものになってしまったため、ゲーム性は限りなく低いものとなっています。個別のルートに分岐する前の恋愛プロセスは皆無です。
個別シナリオに突入すると、選択肢は無くなり一本道でENDを迎えます。シナリオの内容は決して悪くはないのですが、個別ルートに分岐してからの展開の速さが気になります。
全体的なシナリオ展開は、どこかで読んだような、道徳の教科書に載ってそうな…、
チャンバラの無い時代劇的お約束展開、
ってのが近いかもしれません。意外性は無いけど、安心して読める作品ではあるんですけどね。泣けるし、超展開でもないので、綺麗にまとまっていると思います。この個別のルートに至る前の過程をもっとキャラごとに書いて欲しかったかなっつーか、第六話〜第九話は共通ルート必ず通るのではなく、共通ルート内の分岐にして、っつか
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好感度フラグにより、6〜9のどれか一つを通過 |
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個別ルートへ |
ってな展開だったら、感じ方も違ったんではないかなと。
なんつーか、その、共通部分で全部を見せなくても良かったんではないかとね。なんかゲーム性があって欲しいんですよ。どうやって仲良くなって結ばれていくのっつー、それが純愛モノだと思うんですよ。
さて、いか太郎の攻略順はニナ→ロビィ→リタ→コレットでして、最後にやったせいもあるんですが、コレットの話が一番好きかなと。頑張ってトラウマ克服して、自信を付けて行く女の子の話。他のキャラには泣けるシーンもあったんですが、コレットにはそんな感動的な展開はないものの、一番有り触れた等身大の女の子を感じたんすよね。そゆ、普通の女の子の成長のお話ってのが、個人的にはツボでした。(漫画のようなドジっぷりだけは閉口ですが…)
で、次回作に期待することはですね…
牛柳亀三サン
ホラ、執事ラジオで、ワタクシいか太郎の『孫ほどの年の女の子と切なくハートフルな18禁(←ここジューヨー)物語をお願いします』ってな質問に、OKしてくれたワケですし、ねっ、ねっ、ね!
そこんとこ、ホント、マジメに期待したいワケでして、次回作にも期待!っと
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